G/M/ワインバーグ 技術リーダーシップの人間学
今日は、第1部 第3章の後半です。
前回は、問題の理解でした。
M:Motivation
O:Organization
I:Ides
( )は、私のコメントです。
🔴 アイディアは、問題解決型リーダーシップの中心問題であって、問題の定義から出発して高品質の解決策に到達するための方法である。
アイディアが少なすぎれば解決策は得られない。だが、アイディアが多すぎれば混乱が生じる。
ここにリーダーがなすべき、アイディアの流れを調整する役割がある。
(しかしながら、私の体験からアイディアが少ないというのが一般的である。日本人の特性なのでしょうか。とにかく自分から発言するという風土にはお目にかからない)
1.うまいアイディアをチームに提供する
2.有用なアイディアをコピーするように奨励する
3.チームの同僚が出したアイディアを練り直す
(自分のアイディアが採用されるとモチベーションは飛躍的に高まる。これは何度も体験した)
4.時間不足の圧力にまけず、時間をかけて、他の人々が自分たちのアイディアを説明するのに耳を傾ける
5.他の人が出したアイディアをテストする
6.アイディアの流れを止めないために、チーム仲間のアイディアをとっさに批判することは控える
7.アイディアを批判するときは、アイディアを批判しているのであって、その人を批判しているのではないことをはっきりさせる
(これは、可謬主義といいます。このことはJQA:日本経営品質向上プログラムのなかで学びました。JQAは私のマネジメントのベースです。可謬主義をすすめることで、アイディアの出方はさらに良くなります。上司のアイディアにたいする反対意見を言いやすくする。というものです。なぜなら、アイディアを批判(議論)しているのであって、上司(役割、ポジション)を否定しているのではないからです。このことがチームにつたわると、意見が言いやすくなります。日本でアイディアが多すぎる。ことが無いのは、この可謬主義という風土が無いためでしょう)
8。自分のアイディアを彼らに示す前にはそれをテストする
9.時間と工数が不足してきたら、新しいアイディアを出そうとするのはもうやめて、ガリガリやり出す
10.前にうまく言ったが、新しい状況には合わないようなアイディアは捨てることをチームに奨励する
(成功体験にしがみつくな)
11.捨てたアイディアを、問題の他の部分には復活させる
🔵 品質を管理する
(まずは、目標の設定。そして目標との比較、つまりPDCAの実践である)
1.品質を、プロジェクトの進行につれて計測する
2.制作作業の進行速度を測定し、それを計画と比較し、必要なら解決方針を変更することも辞さない
3.プロジェクトから一歩退いて、新しい視点から生き残りの可能性を評価する
(これを、NLPではディソシエイトといいます。意図してこのように行います。逆に感情移入することをアソシエイトといいます。この2つを使い分けます。NLPスキルの大前提です。前提ですので、スキル投入の前には常に使います)
4.アイディアを実施に移す前に、顧客の確認をとる
5.アイディアが潰れたときは、モラールを取り戻すようにする
(NLPでは、失敗は無い。と考えます。あるのはフィードバック。フィードバックの結果が望んでいたものかどうかの違いがある。という考え方です。したがって、フィードバックを得られた意味と次の手を考えます。PDCAですね)
今日は、ここでおわります。
次回は、リーダーはどう育つか
です。お楽しみに。