著者リンダ・グラットンは、2025年ミニ起業家が活躍する未来を描いている。
場所は中国。起業家は60歳前後の女性、独自のドレスをつくっている。
販売はECサイトにゆだねている。
制作のビジネスパートナーとはオンラインで結ばれ、制作プロセスは分刻みで把握されている。
等等・・・。
私見:2025年はミニ起業家が活躍する社会といえる。ドレスの制作ができれば企業として成り立つ。それは販売する機能はECサイトに任せられるからだ。
現在の日本においても、ECサイトはたくさんあり参加するハードルはどんどん低くなっている。
Yahoo、Wowmaなどはサイトの月額費用に固定費は無い。
何か1つ「光るもの」があれば、ミニ起業家になれる可能性がある。
しかしながら、いい方を変えれば、そうせざるを得ないのではないだろうか。
現在の技術の進歩が継続すれば、これまで企業で働くことができた仕事はなくなっていく。AI、Iotに変わっていく。
ミニ起業家たちは、たいてい「自分が夢中になれることを仕事にしている」
何を買い、何を所有するかより、何を創造するかを通じて自分を表現する方がはるかに重要だと考えている。
・IT投資
・テクノロジーを組み合わせる能力や組織力の向上
著者リンダ・グラットンがこの本を書いたのは2010年より少し前、約10年前である。
この2018年6月の新聞記事を予測していたかのようです。
実は、私も2007年関学IBAの課題研究で「人材投資は生産性を向上させる」というテーマを挙げたかった。のですが、資料が見つからず、数字の展開ができなくて断念しました。この日経の記事は10年経って「確信した」という感じです。課題研究の結びは「人材投資は最も有効な投資。したがって、工場を立てる。新事業を立ち上げる。新商品を販売する。等、投資対効果を考えるわけですが。収益性より重要なことは、「誰を育成したいのかである」とするつもりでした。従業員が30年程度働くことを前提にしていました。
テクノロジーの進歩は、これまでの垂直関係だけでなく、水平関係を構築するすることで、大きなプロジェクトを組むことができるようになる。
グローバル化の要因が3つ上がっています。2025年。ミニ起業家といえどグローバル化の要因を無視できない。というより、グローバル化の要因をビジネスモデルに入れることが、ミニ起業家として成功する要因。と予測している。
1.あなたは、企業で働きたいのか。自分でビジネスをおこしたいのか
2.あなたは何歳まで働きたいのか
3.グローバル化が進む中、あなたはどこで働きたいのか
●つまり、「主体的選択」です
いよいよ、著者リンダ・グラットンの言いたいこと。が出てきます。
ウィル株式会社
代表取締役 奥野智洋