トップマネジメントの第一の責任 (P.F.Drucker) SE,技術者へ マネジメントへの道17

チェンジ・リーダーの条件 P・F・ドラッカー

( )内は、ウィル株式会社 奥野 智洋の私見です。

PART2 マネジメントの課題

章 われわれの事業は何か

 

M氏 「前回は、顧客の効用=顧客にとっての価値

つまり、企業の第二の機能 イノベーション。だった

今回は、われわれの事業は何か」だ。
これはトップマネジメントの範疇だが、知っておいて損は無い」

(Tマネ「これまでの学習、顧客起点、からいえば顧客は誰か。ということが事業を決めるということですよね」

M氏「良いぞ。そのとおり」)

ドラッカーより

顧客は誰か
顧客はどこにいるか
顧客は何を買うか(製品、サービスから一歩深めて、その効用、価値は何か)


Tマネ「それで、なんでこのトップマネジメントの第一の責務を私のような末端の管理職が知らないといけないんです?、というか知っておいた方が良いんです?」

M氏「これまでの学習からどう考える?」

Tマネ「・・・。!。われわれ知識労働、専門職は末端の管理職にとどまらず、一般の従業員にいたるまで、個々の仕事は自分で判断して仕事をしている。いちいち指示されたり、マニュアルにかいてあったりすることはない。われわれの事業は何か。何であるべきか。という問に対する答えをもっているといないでは大違い」

M氏「良く言った。VSP:Vision Strategy Program 。Vision=われわれの事業は何か Strategy=方針・戦略
を理解して日々のPDCAを回す。という意味がここにある」

Tマネ「でもいいですか。あの客うるさいな。とかあの客はすきだな。とかが実感ですけど。いえ、まあ、客にほめられた。とか、次も頼むよ。とか言われて嬉しい。というのもありますよ。

M氏「だから、トップマネジメントの責務だが知っておいたほうがいいと言うのだ。君のあたまの中は上の三角形の一番下、つまり業務執行のことだけでしょう。だから、一番上、事業の理念、方針を知って業務に当たれば違うということ。
目の前の客は、なぜ客なのか。提供すべき価値は何か」

Tマネ「顧客と価値」
M氏「いいぞ、上の三角形にこれまでの学習をくわえると」
Tマネ「三角形にマーケティングとイノベーションの2面がある」

Tマネ「でも、次から次と新しいことをされたらかないませんよ。今でも忙しくて大変なんです」

M氏「よくデモするやっちゃな。われわれの事業は何か。を考えることは何を廃棄するか。を考えることでもある。今の価値提供のプロセス(仕事の仕方)を見直して、廃棄、統合、標準化を工夫する。これまで、トップエンジニアがしていたことを標準化して、誰でもできるようにする。A君、B君、C君の仕事のプロセスを分析して、プロセスⅣは各自がするのではなく、D君が専門でやる。など、価値提供のプロセスを変えることもイノベーションだ。君は、受け継いだ仕事をそのまま頑張ってくれ。と叫ぶのが仕事なのか」

Tマネ「なるほど。それってこれまでの学習でありましたっけ。
M氏「マネジメントへの道8、9にある。でも今回とあわせるとわかりやすい」
Tマネ「見直して見ます」

M氏「見直す前に、目標の設定を学習しておこう」

・・・・・・・・・・・

次回もできるだけ簡潔に、紹介していきたいと思います

次回もお付き合いください)

 

コメントをどうぞこちらへ。