プロフェッショナルの条件 P・ドラッカー
Part1 第2章 新しい社会の主役は誰か
冒頭に、「知識社会では、専門知識が、一人ひとりの人間の、そして社会活動の中心的資源となる」
とある。
つまり、SE、技術者に代表される私たち専門知識者自身がこれからの社会の中心的資源だとドラッカーは言っている。
さらに、「とはいえ、個々の専門知識はそれだけでは何も生まない。他の専門知識と結合して、初めて生産的な存在となる。知識社会が組織社会となるのはそのためである。企業であれ、企業以外の組織であれ、組織の目的は、専門知識を共同の課題に向けて結合することにある」
と結論が延べられている。
ここで2つの事が分かる
まず、「専門知識を共同の課題に向けて結合すること」、結合つまりマネジメントが必要だということ。
もう一つは、結合されていない組織は生産的な存在ではない。ということである。
最初のマネジメントの必要性については、実感があるでしょうか。管理職、リーダーの存在意味ということも出来ます。
二つ目を特に強調したいのです。「SE,技術者組織の特性=個人商店の集まり」とみられる組織が有ります。この組織は上記のドラッカーの指摘からは生産性が低い組織と言えます。
最近の技術、知識を組織的に成果に結びつける組織と、個人の力量に頼っている組織とでは違いは明確です。
変化のための仕組みをもつ
知識のダイナミクスは、組織に対しひとつのことを要求する。すなわち、変化のためのマネジメントを自らの構造に組み込むことを要求する。
絶えざるカイゼン。
成功しているものについて、さらに新しい応用法の開発。
イノベーション。
生産性の低い組織、例えば個人商店のあつまり組織は、従来の成功した技術、方法にしがみつく。新しい知識、技術を取り込まない。失敗をおそれて。
新しいものへのチャレンジと失敗を許容する組織。組織の生産性をみる指標といえます。
失敗を肥やしにする。という方がいいでしょうか、
NLPでは失敗はない、フィードバックがあるだけ。と考えます。
明確な使命
焦点のはっきりした明確な共通の使命だけが、組織を一体化し、成果をあげさせる。
明確な使命がなければ、ただちに組織は組織としての価値を失う。その結果、成果をあげる上で必要な人材もてにはいらなくなる。
明確な使命、ビジョン。これはリーダーシップの領域とされますが、ドラッカーは当然のように、マネジメントの課題としてリーダーシップを扱います。
ですが、使命やビジョンをどのように導くか。はここではのべられていません。
ウィルe・ラーニングJAPANのVSP: Vision Strategic Program では、NLPコーチングを活用してビジョンを描くHow toを説明しています。
Part1 第2章 新しい社会の主役は誰か
というのが本のタイトルですが、内容から見れば「マネジメントが新しい知識社会を拓く」という感じです。
次回からPART2で具体的な話になります。
実践的なHow toもたくさんあります。
ちなみに、Part2−1 は「生産性をいかにして高めるか」です、
ご期待下さい。