第3のシフト なぜ、私たちはお金と消費が好きになったのか? ワーク・シフトWORKSHIFT

リンダ・グラットン曰く

なぜ、私たちはお金と消費が好きになったのか?

どうすれば、私たちは<第3のシフト>を実践できるのか。

それを知るためには、どうして世界の多くの人がお金と消費を愛するのかを理解する必要がある。

すべては子供時代に始まる。

物質的な豊かさを重んじ、優しさや温かい人間関係よりそれを重んじる親に育てられれば、子供は消費を強く欲するようになるだろう。

るようになる可能性もある。子供がテレビを長時間見て過ごせば、お金の価値をさらに強く意識するようになる。

子供時代を終えても、消費奨励のモデル提示は続く。

仕事に関する古い約束事を通じて、金銭などの物質的な報酬を受け取るのが好ましいことだと繰り返し教え込まれる。

仕事の世界で長く過ごすにつれて、私たちは仕事の金銭的側面に重きを置くようになり、お金を稼げる仕事が好ましい経験で、お金を稼げない仕事が悪い経験だと言う思考様式に染まっていく。

しかし、お金と消費を中核にされる考え方が深く根を張り続けてきた理由は、他にもある。

多くの社会では、お金は単に消費の手段と言うだけでなく、その人の社会的地位を映し出す社会的標識の役割を果たしている。

問題は、誰もが他の人たちと比較を通じて自分の地位を証明しようとすると、競争が生まれて、達成すべき基準がどんどん高くなっていくことだ。

物質的でない目標掲げる組織で働くと、自分の中で非物質的な欲求が強まるらしい。

そんな環境で働く、ある人はリーダーシップを振るい、責任を与えられ、意思決定を下す機会を最も重んじている。

これらの要素が仕事にやりがいを感じる条件になっているのだ。

なるほど、確かに理解できる。

テレビを見ることは物資的欲求を強める。

というのはわかる気がします。

リンダ・グラットン曰く

社会の変化

意外なことに、人の生活水準が一 幸福感が弱まる定レベル以上に達すると、それ以上に生活水準が向上すればするほど、概して幸福感が弱まって行く傾向にある。もし、現在のペースで消費が拡大しつづければ、人々の幸福感が減退する可能性が高い。

というところがある。

この生活水準というのは、物質的な生活水準をさしていることが推察される。

経済用語でいう、幸福感についての

効用=幸福曲線にも「限界効用逓減の法則」が適用される。ということでしょうか。

下の図で

赤のX軸5単位では、Y軸の幸福は2単位以上上がっています

青のX軸5単位では、Y軸は1単位も上がっていません

幸福曲線

・・・ペースで消費が拡大しつづければ、人々の幸福感が減退する

減退となると、低減を超えてのマイナス効果ですね。

TEDで聞いたことがあります。

金銭的インセンティブが有効なのは、限られた内容だけでそれ以外は金銭的インセンティブはマイナスに働くと。

しかも、2025年ではなく、これまでもそうであった。と。

リンダ・グラットン曰く

エネルギー・環境問題の深刻化

車を持ちたい若者は減ってきます。

エネルギーを大量に消費する旅行(移動)についても

考え方は変わって来ています。

ただ旅行したい。

というだけで、エネルギーを大量に消費する行動は、これからは敬遠されることでしょう

 

リンダ・グラットンの言葉

確かに、そうですよね

テレビを長時間見る環境は物質的欲求を高めることになり、それが続くと幸福感が減退する。

テレビって、物質的、消費的宣伝ばっかりですからね。

次回は、消費より経験に価値を置く生き方へ

お楽しみに。

ウィル株式会社 

SE,エンジニアのマネジメント コンサル・コーチング

奥野 智洋

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